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いのちと地域を守る津波防災アクション

「カケアガレ! 日本」は、東日本大震災の被災地・東北発の新しい津波避難プロジェクトです。

実施事例一覧

【ワークショップ】

2014年3月5日実施

Case03 動物防災ワークショップ あれから3年〜もうひとつの命を守るために

ペット同行避難PDF01.png「カケアガレ!日本」では、飼い主にとっては家族同然ともいえるペットについての避難活動についても考えています。東日本大震災では、多くのペットが津波により亡くなりました。また犬と一緒に避難した方が避難所から受け入れられず、何か所もたらいまわしになった、という事例もありました。本ワークショップでは、そういった悲しみを再び繰り返さないよう、ペット同行避難についてみんなで考える機会を設けました。普段からのペットのしつけが大切であることを学び、災害に備えて何をしていけばいいか、などを参加者の方と一緒に話し合いました。








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環境省動物愛護管理室の田口室長補佐の言葉。「環境省では、自治体や地域の状況に応じた独自の動物救護対策マニュアルを作成できるよう「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を発行しています。この冊子では、飼い主責任による同行避難を実施するために、平常時からのペットのしつけについてや所有者の表示の必要性、それから健康管理、避難用品の準備などについて解説しています。また自治体の役割として、避難所や仮設住宅でのペットの受け入れを検討し、自治体自身が被災してしまったことを想定して、関係団体やボランティアと連携体制を作り共同で活動ができるシステム作りを促しています。そのほか、これまでの災害における動物救護活動の事例を幅広く盛り込むなど、本ガイドラインが地域ごとに必要なペットの救護対策の検討に活用していただくことを期待しています。」
※環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」のPDF資料は、HPよりダウンロードすることができます。

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仙台市獣医師会の小野先生の言葉。「私は獣医なので、ペットの健康管理については特に皆さんに強くお願いをしています。例えば、狂犬病や混合ワクチンの接種は当然として、ノミ・ダニの予防も大切で、狭い避難所の中などで人にうつったりしたら大変です。あとは避妊・去勢手術の実施。猫なんかだと、避難先で発情期が来てニャーニャーうるさかったら、これも大変なことになってしまいます。このように、私たちがペットと一緒に同行避難を推奨するのには、ちゃんと大切な理由があります。何らかの理由で飼い主さんがペットを置き去りにしてしまった場合に、その飼い主さんが強度のストレス状態になることが出てきます。“私はなんてことをしてしまったんだろう”といった後悔で、ノイローゼやうつ状態になってしまった、という報告もあります。つまりペット同行避難は、動物だけでなく人のためにも大切なことであり、これからもきちんと考えていかなくてはいけないことです。」


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NPO法人エーキューブの齋藤理事長の言葉。「災害というのは自助が6割、救助が3割、1割が公助と言われていますけれども、ペットに関しては、飼い主さんが10割全部を責任持って自分の犬を守ってあげるという気持ちが大切です。例えば普段のしつけで、災害の時に役に立つこととしてクレートトレーニングがあります。災害が起こってすぐに避難しようと思っても、犬が呼んでも来なかったり、逃げて行ってしまったりということがあります。そういう時に呼んだらすぐに来るようにしつけて、素早く逃げられるようにする、ということが大事です。普段ハウスと言うとすぐ入る子でも、震災時など自分も慌てた状況になってしまった時にできないということはよくあります。そのため、いつも同じ場所で練習するのではなく、できるだけいろんなところに連れていってクレートに入るトレーニングをしていただきたいと思います。また避難所では、クレートに入っていても吠える声がうるさいと言われることがあります。やっぱり避難されている方たちはストレスがたまっていますし、ちょっとした犬の吠え声でもとても気になるものです。そこで、ケージに入っている時に静かにしていられるということも大切で、静かにしていればケージの中にご褒美を入れてあげたり、災害に備えたしつけというものを普段から心掛けていただければと思います。」


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NPO法人社会動物環境整備協会の三浦理事長の言葉。「阪神淡路大震災の時も、そして今回の東日本大震災の時も、避難所を周って多くの人に話を聞いてきました。基本として避難所はペットの受け入れを前提としておらず、これが今の現実です。それが、今後どう変わっていくか。まずは、私たちの愛犬やネコの事を人間と同じ家族の一員だと、町ぐるみで認めてもらい周りに理解していただくことが非常に重要となります。では、どうやったら町のみんなに好かれるか?犬やネコとの暮らしを理解いただくか?一番は迷惑行為、例えば放置うんち、どこでもかけるおしっこ、ノーリードをやめるよう、きちんとしつけをしたり飼い主が責任を持つことですよね。とても地道な取り組みですが、普段から私たち愛犬家や犬たちが町の人たちに愛されることによって、災害時の受け入れ体制なども変わっていくと考えています。そんな取り組みを意識しながら、実際に被災した時に、避難所で長くペットを一緒においてもらうには2つ大切なことがあります。ひとつは激しく吠えないこと、もうひとつは他人が触っても大丈夫にしておくこと。他人に吠えたり触られるのを嫌がるのは、ほとんどの場合が犬の恐怖心から来ています。つまり、飼い主さん以外にも、他人に対して警戒心を抱かない犬を育てられるかにかかっています。今はペットは番犬でなく、大切な家族です。だからこそ愛情を持って、しつけも急がずにじっくりと取り組んでください。」

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各関係者の方の話が終わった後、最後にいくつかのグループに分かれて参加者がグループミーティングを行いました。ここでは、「巨大地震が発生し、20分後には津波の到達が予想されます。さぁ、あなたはどういう行動をとりますか?」というテーマのもと、普段からの災害への備えの大切さなどについて話し合い、どういう行動や準備が大切かなどを発表してもらいました。ミーティングの中、参加者には「ペットとともに防災対策シート」に書きこんでいただき、これからもペット同行避難のための備えを忘れないようお願いし、ワークショップは終了しました。


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◆実施概要
(1)日時:2014年3月5日(木)13:00~17:00
(2)場所:仙台市動物管理センター
(3)実施内容
13:00~
カケアガレ!日本の取組み紹介(河北新報社)
「ペット同行避難のガイドラインについて」(環境省動物愛護管理室 室長補佐 田口本光)
「ペット同行避難時に起こりえる課題と解決」(仙台市獣医師会)
「できたら役立つ わん!ポイント~クレートトレーニング」(NPO法人 エーキューブ)
「ペットを避難所で受け入れてもらうために ~みんなに好かれる、お洒落に見える、上手なマナーの守り方~」(NPO法人 社会動物環境整備協会 理事長 三浦健太)
16:00~
演習・実演「その時、あなたはどう動きますか?」
グループミーティング、発表、ペット同行カードの作成、他


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「カケアガレ! 日本」とは?

「カケアガレ!日本」とは?の紹介を動画で見ることができます。

Case04 「陸前高田市」の場合

2015年2月26日、陸前高田市で行われた模様を、動画で見ることができます。

Case03 「タイ・プーケット」の場合

2014年6月18日、タイ・プーケットのパトン地区で行われた模様を、動画で見ることができます。

Case02「宮城県山元町」の場合

2013年8月31日、宮城県山元町で行われた模様を、動画で見ることができます。

Case01「宮城県岩沼市」の場合

2012年9月1日、宮城県岩沼市で行われた模様を、動画で見ることができます。